新築住宅とは異なり、中古住宅を購入するときは様々なポイントに注目しなければなりません。価格が安いからといって深く検討しないで購入すると、住みにくい家に長年暮らすことになりかねないからです。
まず注目するべきポイントは築年数です。当然のことながら築年数は浅ければ浅いほど良く、住宅の劣化が進んでいないのです。許容できる築年数はライフプランによって異なりますが、一般的には15年程度といわれています。それ以上の築年数だと外観はきれいでも目に見えない部分の劣化が進んでいるため住み始めて間もないうちに修繕工事が必要な場合があるからです。増改築やリフォームをしている場合は築年数だけでは判断できないため、第三者による検査を受けているか否かを確認し、耐久年数をチェックしたほうがよいでしょう。
また、水回りも注目したいポイントです。すべての蛇口で水漏れがないことはもちろん、結露の有無や配管の損傷などをチェックし、さらに洗面所や浴室の使い勝手を試してみることも大切です。毎日使う場所であるからこそ、使い勝手が悪いと毎日の生活でストレスが溜まってしまうものです。
電化製品を多く使う場合は電気容量を事前に把握しておきましょう。中古住宅を建てた建築主によっては、最低限度の電気機器を使える容量しか施されていない場合があります。最近は省エネ志向によって電化製品の消費電力は減少傾向にあるものの、一度に複数の機器を使う場合は容量オーバーになってブレーカーが落ちる可能性があります。
そして、将来のことを考える場合は土地と建物の資産価値も重要なポイントです。建物は築年数が20年を超えると価格での評価価値が非常に小さくなります。何年か住んだ後、売却する可能性があるのであれば、土地についても路線価や売買事例をチェックして購入価格との乖離が大きくないことを確かめる必要があるでしょう。
築年数についてはあくまでも基準を述べただけなので、例外はあります。やはり物件そのものを吟味して慎重に選ぶ必要があります。このように中古住宅は新築と比べて様々な面で注目したいポイントがあります。価格が安いことがメリットですが、後悔しないためにもじっくりと時間をかけてチェックすることが重要だといえます。
なお、当社ではリフォーム事業も行っており、和歌山県木造住宅耐震診断士による検査も承っておりますので、中古住宅をご検討の際には耐震診断に限らず、リノベーションなどもお気軽にご相談下さい。